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少し前に『オヤジバンド』という言葉をよく耳にしました。
今でもコンサートなどが開催されているようですが、普段、家庭や会社では見せていない父親や上司の『顔』からはとてもいい笑顔がはじけ、うらやましく思った方も多いのではないでしょうか。
そんな現役世代の活躍もあれば、今回ご紹介する記事の様な、仕事を辞めた方々の生活の張りになる音楽活動もあります。
昔やっていたから、という人もいらっしゃれば、娘さんの残されたピアノを引きたくなったという方まで様々。
そして、ただ演奏するのではなく、発表の場があるため皆さんののめり込み度もとても高いとの事。
生きがいがあれば、人生に張りが出て生活が楽しくなります。
笑っている人は若くみえる、との報告もあります。出来る限り、笑って過ごせる人生だと幸せですね。
楽器はシニアの"伴奏者" 発表会が生活の張り
楽団組んで訪問演奏も
楽器の演奏を楽しむシニアが増えている。若いころ趣味だった人だけでなく、70代、80代から音楽教室に通う人も。腕を磨き、高齢者施設などで訪問演奏するシニア楽団も活動している。 (飯田克志)
♪春のうららの...
滝廉太郎の「花」を、八十八歳の鹿野到さんがピア
ノで奏でる。
茨城県つくば市の自宅で、元吉ひろみさん(56)が二〇〇〇年から主宰するピアノ教室。生徒は六十歳以上の初心者だけだ。
この日は三カ月に一度、課題曲を発表するホームコンサート。男性六人を含む生徒十三人が、緊張した面持ちで演奏する。
四年前に初めて鍵盤に触れた鹿野さんは「水泳が体にきつくなって、やってみたかったピアノを始めた。なかなか上達しないけれど、楽しいよ」と笑う。巣立った娘のピアノを有効活用しようと習い始めた長沢俊文さん(71)は「リタイアすると生活に緊張感がなくなるので、発表会は生活の張りになる」と話す。
年を重ねると曲を覚えることや指の動きは、スムーズにいかない。だが元吉さんは「一生懸命で、弾けると目がきらきら輝くのがすてき」と生徒の姿に目を細める。
大手音楽教室でも大人向けコースに、シニア層が徐々に増えている。
「ヤマハミュージックアベニュー銀座」(東京都中央区)で、定年後の趣味にフルートを習い八年目の菅原亀一郎さん(73)は「一人で楽しめるものをと始めた。楽器は初めてで、頭や指をよく使うので、ぼけ防止にもなる」と健康効果も感じている。レッスン仲間の原田正義さん(62)は七年目。「ずっと続けていきたい」と、自宅では毎日三十分は練習するという。
指導する入江苗穂子講師は「練習しすぎないように注意するくらい熱心」と話す。同様の教室を全国に千六百カ所展開するヤマハの担当者は「今後もシニアの方が増える傾向は続くと思う」と予測する。
東京都内を中心に音楽教室二十六カ所を展開する山野楽器(中央区)でも、「確実にシニアの年代は増えている。年代の違う人との交流も楽しみなようだ」(担当者)。生徒数計約一万四千人のうち五十代以上は約二千人、九十代の人もいる。今秋には六十代以上向けにジャズのビッグバンド講座も開始する。
NPO法人全日本シニアアンサンブル連盟(足立区)には、東京、千葉を中心に奏者が五十代以上の楽団二十二団体が加盟する。全国大会で競演するほか、各楽団は高齢者施設や音楽イベントでも演奏を行う。
高橋昭五・前事務局長(73)は「年寄りが元気なところを見せようと、みんな熱心。楽団は全体としては少しずつ増えている」と話す。
高橋さんは足立シニアアンサンブルの会長。仲間二十五人と毎週日曜、地元小学校の音楽室で練習する。「音楽教室で習ってから参加する人もいる。レパートリーは百十曲ほど」と胸を張る。
楽器が第二の人生を潤す"伴奏者"になっている。「自分のペースで、ゆっくり時間をかければ弾けるようになります」。元吉さんはエールを送る。
著者名:中日新聞社 楽器はシニアの"伴奏者" 発表会が生活の張り 楽団組んで訪問演奏も
http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2010060902000106.html
最終アクセス日:2010年6月9日
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