月に1~2日程度名古屋から東京に行く機会があります。
やはり、その度に思うのが街の暗さです。
普段明るい名古屋に住んでいるから感じるものだと思っていましたが、東京に住んでいる方でも困惑される方々がたくさんいるみたいです。
ここから大きな事故が起きなければいいな、と思うとともに、なかなか一筋縄ではいかない事情も垣間見ることができます。
障害者・高齢者、節電に困惑 暗い駅構内、転びそう...東京
鉄道事業者も決め手欠く エスカレーターが使えない、暗い駅構内で転びそうになった――。
夏の節電対策が、障害者や高齢者にとっては思わぬ「ハードル」になっている。節電の必要性には理解を示す一方、視覚障害者などからは「健常者にはささいなことかもしれないが、困っている障害者がいることにも目を向けて」と切実な声が上がっている。
視覚障害者 「怖くてとてもガイドヘルパーなしには遠出はできなくなりました」。多摩市豊ヶ丘の布施千鶴子さん(73)はため息交じりに話した。布施さんは約50年前に原因不明の病気で全盲を経験。その後、左目の視力はわずかに回復したが、右目は義眼だ。
駅構内には段差に人混み、柱......。数多くの障害がある。白杖
はくじょう
や、かすかに見える照明、案内表示が頼り。節電で照明を消されると階段や障害物に気付きにくく、転倒しかけたこともあった。日常的な買い物は介助なしでもできるが、都心などに外出する際には多くの困難が伴うという。
また、弱視の理学療法士、野本矩通さん(70)(府中市)も「照明などは一時期に比べるとやや改善されたが、震災前に比べると随分と行動が慎重になった」と話す。野本さんは電車を利用して立川市内にある福祉施設に通勤している。ホームから改札まで3~4分だったが震災後、所要時間が2倍になった。
野本さんは「ぶつかる寸前まで人に気づかないこともあり、何度も危ない思いをした。節電に協力しないといけないのは承知だが......」と困惑している。
高齢者・身体障害者 「動いているエレベーターを見つけるのに苦労した」「駅構内の状況が分からず戸惑った」――。高齢者や障害者のバリアフリーについて調査・研究している市民団体「共用品ネット」(渋谷区)では、会員から震災後、不便や不安を訴える声が相次いでいるという。
代表の児山啓一さん(61)は「世の中全体が節電ムードにあると、高齢者や障害者はどうしても声を上げにくい」と指摘する。その上で、児山さんは「駅員を十分に配置するなど確実に情報を伝える手段を確保することが重要」と強調する。電光掲示板や車内放送の内容がすべての人に伝わるとは限らないからだ。
企業も苦慮 それでは事業者はどう考えているのだろうか。京王電鉄(本社・多摩市)広報部は「(電力使用制限令が出ている以上)大口需要家として節電に協力するのが大前提」としながらも、「障害者の方も含めて安全に通行いただけるよう、ホームや階段ではできるだけ照度を保つよう努めている」と話す。
また、JR東日本では、6月24日から節電ダイヤを前倒しで実施。一定の節電効果を確認できたとして、先月から駅構内のエスカレーターなどの利用を再開している。ただ、同八王子支社の広報担当者は「乗客の不便の解消が狙いだが、受け止め方は様々。中には明るい駅構内や動いているエレベーターを見て、JRは節電しないのかといったお叱りの声もある」と複雑な心境だ。
著者名:Copyright © The Yomiuri Shimbun
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最終アクセス日:2011年8月4日
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