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生活保護支援、9割の自治体で人手不足 73市区調査
09/05/08 【最新情報

生活保護支援、9割の自治体で人手不足 73市区調査

不況による生活保護申請の急増に伴い、支援にあたるケースワーカー(CW)の人手不足が深刻になっている。指定市・東京23区・県庁所在市の全国73市区を対象に朝日新聞社がアンケートしたところ、社会福祉法で決められたCWの配置基準を満たしていない自治体は67市区と9割を超えた。自治体窓口での対応や自立支援に十分な時間がとれないといった問題が生じている。

 アンケートによると、73市区の今年1~3月の生活保護申請数の合計は、前年同期比で62.1%増加。浜松市、千代田区で前年の3倍、名古屋市、富山市、世田谷区、那覇市、前橋市、文京区で2倍を超えた。

 そのため、申請・支援の窓口となる福祉事務所の業務負担が増している。社会福祉法は、生活保護世帯80に対してCW1人の配置を標準数として定めている。3月時点では91.8%(67市区)でCW数がこれを下回っていた。

 CW1人あたりの保護世帯数は、3月の平均が96.8世帯。08年3月より、3.8世帯分増加した。保護世帯数が100以上となった自治体は24(昨年3月は15)。最も多かったのは大阪市(120.4世帯)で、高松市(119.6世帯)、盛岡市(117.3世帯)と続く。大阪市を除く指定市では名古屋、静岡、さいたま、広島、福岡、神戸、仙台の7市が100世帯を超えた。

 標準数と比べたCWの不足(3月時点)は、73市区合計で約1300人に達した。大阪市394人、名古屋市93人、神戸市73人、福岡市57人、横浜市44人など大都市部での不足が目立つ。

 アンケートでは4分の3にあたる55市区が、実際の業務量を考えてもCWが「不足している」と認めた。このうち、48市区(87.3%)が「不況後、不足感が強まっている」とした。55市区のうち42市区(76.4%)が「家庭訪問の時間が十分とれない」と回答。人員不足の影響は、さまざまな業務に及んでいる。

自治体も手をこまぬいているわけではない。全体の72.6%の53市区は4月、CWの増員に踏み切った。しかし、7割超は「増員したが不足」と答えた。多くの自治体が、職員減らしの流れのなかで増員することの難しさを理由に挙げた。

 CW不足に対し、嘱託・非常勤職員を活用しているという答えも目立った。大阪、神戸、横浜の各市では多数の嘱託職員が、戸籍確認、関係先調査などの業務を補助。標準数を下回っていたが、3市とも「不足している」とはしなかった。

 厚生労働省社会・援護局総務課は「経済危機で保護申請が急増した影響が出ている。人員配置の最終的な決定権は自治体にあるが、標準数を満たすよう、監査などで指導していきたい」としている。

OSK200905070082.jpg

 

著者名/asahi.com  朝日新聞社  生活保護支援、9割の自治体で人手不足 73市区調査

http://www.asahi.com/national/update/0507/OSK200905070079_01.html

最終アクセス2009年5月8日

 

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