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主婦から教授、ついに博士号 大院大伊東さん 15年、福祉を研究
専業主婦から2年前に同朋大(名古屋市)・社会福祉学部教授になった伊東真理子さん(58)=大津市在住=が今春、母校の大阪学院大(吹田市)・大学院の博士号を取得した。約15年かけ、主婦業と講義の合間を縫って高齢者福祉に関する論文を書き上げたといい、「これまでの研究の集大成になった」と喜ぶ。
静岡県出身の伊東さんは、経済的な理由で大学進学を断念。1974年に結婚、専業主婦として10年以上を過ごした。長女の子育てが一段落した頃、夫の実家が所有する土地の売買交渉をした際、相談した税理士が質問のたびに法律資料を見て答える姿を見て、「勉強して自分が税理士に」と一念発起。大阪学院大学経済学部の通信教育で2年間学び、88年に学士号を取得した。
その後、大学院に進学して経済学の研究を続けるつもりでいた。しかし、「誰も手をつけていない研究分野に挑戦してみないか」との指導教官の一言が、進路を変えた。
勧められたのは、当時はまだ関心の低かった高齢者福祉。紹介されて訪ねた京都の老人保健施設で、健康になっても、帰る場所がない人たちの実態を目の当たりにし、この分野の研究の重要性を痛感。その後の研究テーマに決めた。
施設では、風呂上がりでほおが赤くなった女性に「とってもきれいね」とほおに触れると、「あしたも来てくれるか」と握った手を離さなかった。思わず「はい」と約束し、施設カウンセラーとして働くことに。福祉の現場を体感しながら93年まで、大学院修士課程、博士課程で5年にわたる研究を続け、独居老人の自立などに関する論文も執筆した。博士論文は、今後の高齢化率や総人口の推移に着目するなど大局的視点から「2050年に日本の人口は微増する」との仮説を立て、「長寿社会では元気でいて、どう生きるかが重要になる」と説く。
3月、母校の修了式に臨んだ伊東さんは「日本中の高齢者を元気にするため、様々な提言をしていきたい」と話す。
著者名/YOMIURI ONLINE 読売新聞社
主婦から教授、ついに博士号 大院大伊東さん 15年、福祉を研究
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20090508-OYT8T00096.htm
最終アクセス2009年5月8日