皆さん、こんにちは!スタートアップコンサルタントの宮地佑香です。
2016年の大学卒業後、わずか2年でサラリーマンを卒業し、今はフリーランスとして経営コンサルとWEB執筆の二足のわらじを履いています。
「起業したいけどリスクが怖い…」
「副業と本業、どう両立させればいいの?」
こんな悩みを抱えている方、めちゃくちゃ多いんですよね。
私自身、大学時代にスタートアップを立ち上げた経験から言えるのは、「全部か無か」の二択じゃないということ。
むしろ現代は、副業という「テストベッド」があるからこそ、より賢く起業できる時代なんです。
この記事では、私の経験と最新のスタートアップトレンドを融合させて、副業と起業を組み合わせた新時代のキャリア戦略についてお話しします。
💡 この記事のポイント
・副業で得られるスキルと人脈が起業の成功確率を高める
・リスクを分散しながらでも夢を追える「二刀流スタイル」の具体策
・実際の成功事例から学ぶマインドセットとハック術
目次
「副業×起業」の可能性とメリット
今や日本の就業人口の約8%が副業を経験しているという調査結果があります。
さらに興味深いのは、副業経験者の約15%が将来的に独立や起業を視野に入れているというデータです。
この「副業からの起業」の流れは、単なるトレンドではなく、新しいキャリア構築の王道になりつつあります。
なぜなら、副業には3つの圧倒的メリットがあるからです。
- リスクなしで市場検証ができる
- 収益を元手に資金調達の必要性を減らせる
- 本業のセーフティネットを維持したまま挑戦できる
副業で身につく即戦力スキルQ&A
Q: 副業でどんなスキルが身につくの?
A: マーケティング、営業、顧客対応、時間管理など、起業に必要なほぼすべてのスキルをリアルに磨けます。
特に私が副業で得た最大の財産は「クライアントとの直接交渉力」でした。
会社員時代は上司が間に入っていたのですが、副業では自分で価格交渉から納品まで完結させる必要があります。
Q: 副業と起業、どっちを先にすべき?
A: 多くの場合、副業からスタートするのがローリスクハイリターンです。
副業で月5万円稼げるビジネスモデルを作れたなら、それをフルタイムにしたら月50万円の可能性があるという実証済みの自信になります。
Q: 具体的に副業ではどんなことから始めるべき?
A: 自分のコアスキルを明確にして、フリーランス案件サイトに登録するのが最速です。
私の場合は、大学時代のEC運営経験を活かして、最初はECコンサルティングの小さな案件から始めました。
二刀流スタイルで加速する会社経営
副業と起業の掛け合わせは、単なるリスクヘッジ以上の価値があります。
それは「クロスポリネーション(交差受粉)」効果と呼ばれるシナジーです。
例えば、副業のコンサルティングで得た業界知識が、自社ビジネスの新規顧客開拓に活きることもあります。
反対に、自社ビジネスで開発したツールやノウハウを、副業のクライアントワークで活用することも可能です。
さらに、副業の収益を「エンジェル投資家からの資金調達」と考えれば、株式を手放さずに事業資金を確保できるセルフファンディングが実現します。
これ、めちゃくちゃ大事なポイントです!
私自身、コンサルティング収益の半分を自社サービス開発に投資することで、VCからの資金調達なしに事業拡大できました。
副業と起業を両立するための実践ガイド
副業と起業の二刀流ライフスタイルは魅力的ですが、実際にどう両立させればいいのでしょうか?
ここからは私が実践している具体的なメソッドをステップバイステップでご紹介します。
スケジュール管理と優先順位づけ
ステップ1: タイムブロッキングを徹底する
1日を3種類のタイムブロックに分けましょう。
- 創造ブロック(朝型の人なら午前中):新規事業のアイデア出しや企画書作成
- 実行ブロック(午後):クライアントワークやミーティング
- 学習ブロック(夜):インプットや市場調査
私の場合、朝6時〜9時を「創造ブロック」として確保し、この時間は一切の連絡を遮断して自社サービスの開発に集中しています。
ステップ2: デジタルツールを活用する
私のおすすめツールは以下の3つです:
- Notion:プロジェクト管理と情報整理
- Toggl:時間追跡で各業務の収益性を可視化
- Google Calendar:タイムブロッキングの実装
ステップ3: 週次レビューと優先順位の見直し
日曜夜に30分かけて、「収益性」と「将来性」の2軸で全タスクを評価します。
短期の収益を生む副業案件と、長期の成長をもたらす起業プロジェクトのバランスを意識しましょう。
失敗を活かすスタートアップ流PDCA
副業と起業を両立させる過程では、小さな失敗を素早く繰り返すことが成功への近道です。
私が実践している「スタートアップ流PDCA」の手順をご紹介します:
- Plan(計画): 最小限の計画で素早くスタート
- Do(実行): 「完璧」を求めず80%の出来で提供
- Check(検証): 数値とフィードバックを冷静に分析
- Action(改善): 翌日には改善アクションを実施
失敗談:副業案件でありがちな落とし穴
私は副業開始当初、クライアントの要望をすべて受け入れる「イエスマン」になり、スコープクリープで赤字案件を抱えてしまいました。その後は契約書に明確な範囲を記載し、追加要望には都度見積もりを出すプロセスを徹底しています。
この失敗経験から学んだのは、「小さく失敗して素早く軌道修正する」ことの重要性です。
副業だからこそ、大きなリスクなしに「失敗からの学び」というプロセスを実践できるのです。
副業で培ったネットワークを起業へ活用する
私が音楽フェス好きなのは、単なる趣味ではなく、そこにビジネスの本質を見出すからなんです。
フェス会場で見られる「共感と連帯の場づくり」は、ビジネスにおけるコミュニティ形成そのもの。
このマインドセットが、副業から起業へのステップアップにおいて、私の最大の武器となりました。
コミュニティ論とファンベース経営
実例を挙げると、私は京都のカフェで毎月「フリーランスもくもく会」を主催しています。
当初は5人程度の小さな集まりでしたが、今では30人規模のコミュニティに成長。
このコミュニティから生まれた繋がりが、以下のような具体的なビジネス成果をもたらしました:
- 副業のクライアント紹介:約40%が口コミ経由
- 自社サービスの初期ユーザー獲得:ベータ版テスターの90%がコミュニティメンバー
- 事業パートナーとの出会い:現在の共同創業者もこのコミュニティの参加者
コミュニティ構築のポイントは以下の3点です:
❶オンライン×オフラインのハイブリッド展開
- Slackなどでの日常的な交流
- 定期的なリアルイベントでの関係強化
❷与えることから始める姿勢
- 情報やスキルのシェアを惜しまない
- 参加者同士のマッチングを積極的に行う
❸コミュニティの目的を明確にする
- 単なる交流会ではなく「共通の課題解決」を軸に据える
- 参加者全員が何らかの価値を持ち帰れる設計にする
海外スタートアップ事例に学ぶ戦略
グローバルな視点を持つことも、二刀流経営の強みを最大化するポイントです。
私が定期的にチェックしている海外スタートアップの事例から、日本でも応用できる3つの戦略をご紹介します。
事例1: Indie Hackers(個人開発者のコミュニティプラットフォーム)
副業プロジェクトから始まり、最終的にStripeに買収された成功事例です。
創業者のCourtland Allen氏は、最初は週末だけのサイドプロジェクトとしてコミュニティを構築。
このアプローチから学べるのは「小さく始めて、ユーザーの声を聞きながら拡大する」という王道のステップです。
事例2: Buffer(SNS管理ツール)
CEOのJoel Gascoigne氏は、最初はTwitter投稿スケジューリングのみの簡易MVPで市場検証を行いました。
わずか7週間でMVPを開発し、月額収益化に成功した事例として有名です。
日本市場向けのポイントは「機能を絞り込んだシンプルなMVPから始める」という点です。
事例3: ConvertKit(クリエイター向けメールマーケティングツール)
創業者のNathan Barry氏は、個人ブログでの影響力を活かして最初のユーザーを獲得しました。
副業のブログ執筆が、本業のSaaS事業を加速させた好例です。
日本での応用としては「副業での発信力を自社サービスのマーケティングに直結させる」という戦略が有効でしょう。
まとめ
副業と起業の掛け合わせは、単なるリスク分散以上の価値を生み出します。
それは「経験値の加速装置」であり、「市場検証のプラットフォーム」でもあります。
この記事でご紹介した内容をまとめると:
- 副業は起業のための絶好の「練習場」である
- 二刀流スタイルによるセルフファンディングで、自己決定権を保持できる
- タイムブロッキングとデジタルツールで効率的に両立可能
- 失敗を小さく素早く繰り返すことで成長速度が加速する
- コミュニティ構築が、ビジネス成長の最大の推進力となる
最後に一言
リスクを恐れず、でも賢く行動する。
それが新時代の二刀流会社経営の真髄です。
まずは今日から、週末の2時間だけでも副業にチャレンジしてみませんか?
その小さな一歩が、あなたの人生を大きく変える可能性を秘めています。
私も皆さんの挑戦を応援しています!
関連リンク
最終更新日 2025年3月27日